ニーオアフリカンギャラリー

ニーオアフリカンギャラリー

ブロンズの光沢を纏ったアフリカン・ハイレリーフ
~4種の金属が織りなすニーオスタイルの浮彫絵画~

ニーオの作品

ニーオ独創の世界を表現した「唯一のミュージアム」

ガーナ出身のアーティスト、フランシス・クワティ・ニーオ(フランク・ニーオ)が創造する作品は、アフリカン・アートならではの独特なモチーフと金属を使ったメタリックな質感によって、他の造形作品では見られない独創的な風合いを醸し出しています。ニーオアフリカンギャラリーは、そんなニーオ独自の作品を多数展示した世界でも唯一のミュージアムです。

アクトランドの館長を務める北村精男はニーオと20年来の交流があり、長い親交を通じて彼の作品の大半を所有しています。当館ではそのうち約300点にのぼる作品を展示しています。

4種の金属を自在に操るアーティスト ニーオ

フランク・ニーオ

フランク・ニーオ(Francis Kwatei Nee-Owoo)は1942年3月25日、西アフリカはガーナ共和国の首都アクラの芸術家一家に生を受け、海に近い土地で幼年期を過ごしました。ガーナのクマシの工科大学を卒業すると1968年に渡英、ロンドンのパットニー美術大学で学んだ後、1年間教鞭を執ります。さらにロンドン・フィルム・スクールで写真やTV番組制作などを専攻します。

1970年代には、南アフリカ出身の世界的な彫刻家ジョバンニ・ショーマン(Giovanni Schoeman 1940~1980年)と運命の出会いを果たします。ショーマンはニーオの才能を高く評価し、独自の創作方法を生み出すようアドバイスしました。その後ニーオは創意工夫・試行錯誤を繰り返し、4種の金属(青銅、軽銀、銅、真鍮)を用いるニーオ・スタイルを確立しました。

1988年にはガーナ芸術批評家協会から「彫刻の文化大使」の称号を授与され、2008年には全アフリカ作家協会の「創造栄誉賞」を受賞しました。ニーオは現在も、ガーナのアクラで精力的に創作活動に取り組んでいます。

作品

ニーオが独自開発したメタル加工術

ニーオ作品の最大の特徴は、ブロンズ(青銅)、アルミニウム(軽銀)、カッパー(銅)、ブラス(真鍮)の4種の金属を使って表現された、鈍い光沢を放つ重厚な質感です。これは、ニーオが長い時間をかけて独自に開発したメタル加工術によるもの。このような作品は他に例がありません。

こうした技術によって、動物、人物、風土、宗教、化学などバラエティに富んだ題材が、アフリカン・テイストの作風で魅力的に表現されています。形式は壁掛け式の額装ハイレリーフ(浮彫絵画)や立像、手の平サイズの置物など様々です。ニーオは親日家であり、日本をテーマにした作品も少なくありません。

作品の魅力を際立たせる特殊効果照明

当館では、ニーオ作品の魅力をより際立たせるために、LEDによる効果照明技術を用いています。これは、他の美術館・博物館でもめったに見られない特殊な技術です。LEDによって1つ1つの作品を柔かな光で照らし、幻想的な雰囲気を演出しています。光が次々に色を変える装置もあり、1つの作品でいくつもの“表情”を観賞することができます。

作品例と解説

作品1
ケンテを巻いた貴婦人

ガーナでは王室の布とされる「ケンテ」。手織りで高価なため、それを着ている人は皆敬意をもって接遇される。これは、ケントのかぶりものを身に着けた王室出身、もしくはとても有力な著名人の女性を描いたものである。

作品1
賢い3匹のサル

由来は、インドの平和主義指導者ガンジーの「見ざる、言わざる、聞かざる」。この言葉に潜む意味がいつも私たちをトラブルから守ってくれている。

作品1
恵みの虹

ガーナの雨がよく降る地域では降雨の後に虹が見られる。空に現れるこの美しい色は、作物を成長させ皆に多くの食べ物をもたらす雨の象徴と言える。